シミの消し方マニュアル

虫刺されの跡が治らない!それは炎症性色素沈着を起こしています

虫刺されの跡が茶色く残って治らない

 

「蚊などの虫に刺された跡が茶色く残ってしまい、なかなか消えて無くならない」こういう経験をされた方は多いのではないでしょうか。

 

蚊によく刺される時期は肌の露出も高いこともあり、気付けば足にたくさん蚊に刺されてしまい、痒さのあまり掻き過ぎてしまうことありますよね。簡単に手が届く場所を刺されてしまうと、無意識のうちについ手がそこに行き、中にはカサブタになるまで掻き壊してしまったなんてことも。

 

そして、気付けば足は茶色くなった虫刺されの跡があちこちに点在し、シミだらけになってしまった足が気になって仕方ない・・・。そのうち治るかと思って様子を見てみるも、なかなか茶色のシミは頑固で消えてくれず・・・。

 

 

虫刺されの消えないシミは炎症性色素沈着です

 

蚊などの虫に刺されて茶色く残ったものは、炎症性色素沈着というシミの一種になります。

 

シミと言えば、よく顔などみ見られる茶色の丸いシミの老人性色素斑と呼ばれるものや、頬にソバカスのように広範囲に小さく点在する肝斑と呼ばれるものが多いのですが、虫刺されの跡が茶色く残るものも、老人性色素斑や肝斑と同様にシミに分類されます。

 

シミはメラニン色素が沈着して表皮に残ったものが茶色く見せています。

 

老人性色素斑や肝斑などは紫外線の影響でメラニン色素が作られて表皮に残りますが、虫刺されの跡は、炎症の影響でメラニン色素が作られて表皮に残ります。

 

皮膚に炎症が起こると、免疫機能が働いて炎症を抑えようと活性酸素がたくさん送り込まれます。そして、活性酸素が炎症と戦って症状を鎮めようとしてくれるのですが、その裏側では活性酸素がメラニンを作り出す細胞に刺激を与えてしまい、その結果シミの元となるメラニン色素がどんどん作られていき、表皮に蓄積して残ってしまうのです。

 

これが虫刺されの跡が茶色く色素沈着してしまう原因なのです。

 

 

炎症性色素沈着は虫刺され以外でも起こります

 

虫刺され以外でも茶色くシミになることが他にも色々あります。

 

ちょっとした火傷の痕が茶色く残った。
擦り傷や切り傷の痕が茶色く残った。
ムダ毛処理している場所が黒ずんできた。
あせもが出来た場所の肌色が茶色くくすんだ。
ニキビ痕が残った。
アトピー性皮膚炎で痒い場所が全体的に黒ずんでいる。

 

などなど、こういうことが原因で起きたシミや肌のくすみも炎症性色素沈着になります。

 

炎症と言っても、何かに感染したというような特別な炎症ではなく、ごくごく日常にあふれているような炎症が原因でも色素沈着は起こります。

 

この炎症が数日で落ち着くような小さな炎症なのか、それとも何週間も続くような長引いた炎症なのか。皮膚が受けるダメージの大小によって、できた色素沈着が消えやすいシミなのか、それとも消えにくいシミなのかが違ってきます。

 

 

虫刺されによる炎症性色素沈着を予防するには

 

これはもう「掻かない」ことに限ります。虫刺されは一度掻けばそれが刺激となり、痒みを引き起こす成分ヒスタミンが増え、
どんどん掻く手が止まらなくなります。「掻くな」と言われても掻く手を止められないのが虫刺され。虫刺されによるシミを作らないためにも、虫に刺されない対策をまずは行いましょう。

 

 

蚊など虫に刺されない対策

 

  • 外出の際には虫よけスプレーなどをする
  • 露出の多い服装を避ける
  • 汗をかいたら小まめに拭く
  • 蚊の発生源となる水の溜まりを作らない

 

対策をしていても虫に刺されてしまった場合は、痒くならない対策を行いましょう。痒みを抑える為に「爪で患部をギューっと押してバッテンマークを付けとけばいい」なんてこと、昔はよく言われたものですが、これはやり過ぎると爪で余計な傷を増やすことになるので止めましょう。

 

また良くやりがちなのが、掻かないようにしたいけど、どうしても痒くてムズムズする!掻くよりもマシだろうと、患部をパンパンと叩く人もいると思いますが、これも叩いている瞬間は痒みをごまかせていても、叩いた刺激も加わって後から痒さが増すことに…。

 

痒みを抑えて患部を掻かないようにするためには、以下の3つ対策をお勧めします。

 

 

蚊など虫に刺された後の対策

 

氷で患部を冷やす
虫刺され用の塗り薬を塗る
絆創膏を貼って掻かないようガードする

 

虫に刺されて赤くなって痒い場合は、保冷剤や氷で患部を冷やしてみましょう。冷やされると周辺の血管が細くなり、かゆみ成分のヒスタミンが血液にのって拡散されるのを防いでくれます。冷やせる物がすぐに手に取れる環境にいる場合は、まずは患部を冷やしてみましょう。

 

それでも痒みが強かったり冷やせない場合は、抗ヒスタミン成分の入っている市販薬を、痒いのが我慢できずに掻き毟ってしまい、汁が出るぐらいの傷を作ってしまった場合は、抗生物質入りの軟膏を塗りましょう。

 

炎症が広がるのを抑えて早く終息させなければ、シミとしてクッキリ残るか残らないかに差が出てしまうので、たかが虫刺されと思わずに、状況に応じた適切な処置をするようにしたいですね。

 

 

虫刺されの跡を消す方法

 

色素沈着はメラニン色素が表皮に蓄積されていったものが茶色く見えているので、本来であれば、新しい皮膚細胞が誕生し、メラニン色素を下から上へどんどん押し上げ、最後はメラニン色素はアカとなって剥がれ落ちていきます。

 

したがって、肌状態が良好であれば、虫刺されによって出来た茶色のシミは、繰り返される皮膚の新陳代謝だけで自然と消えていくものです。

 

それが肌が乾燥していたり、炎症などで肌荒れを起こしていたりすると、新陳代謝のサイクルが良好であれば30日程度のものが、肌の状態が悪いと60日以上の日数を要することになり、メラニン色素が剥がれ落ちていくのに時間がかかります。

 

1ヶ月程度であれば、「あ、そう言えばいつの間にかシミが消えてる」という感覚ですが、2か月以上もかかれば、いつまでもシミがそこにあるのが気になって仕方ないということになってしまうのです。

 

そこで、虫刺されの跡を早く消してしまいたい!と、自分で出来る方法をご紹介します。

 

 

肌をしっかり保湿しよう

 

まずは、シミのある部分が全体的に皮膚が乾燥している場合は、しっかりとお風呂上りに保湿をしてあげましょう。皮膚が乾燥して水分不足になると、肌老化が進行して新しい皮膚細胞を作る元気が衰えてしまいます。毎日きちんと保湿をして、肌に充分な潤いを与えてあげましょう。

 

乾燥を補うためにお勧めの成分はセラミドです。セラミドは元々自分の体に存在する成分で、肌のバリア機能を保つ役割を持っています。バリア機能がしっかりと役割を果たしていれば、外からの刺激を跳ね返してくれるので健康な肌を維持できますが、水分不足でセラミドが不足してしまうと、バリア機能が低下して肌荒れしやすくなったり、肌の抵抗力が低下してしまいます。

 

皮膚の新陳代謝を促進させるためにも、健やかな肌状態を維持することが重要なので、セラミド配合のクリームでしっかりと保湿していきましょう。

 

 

メラニン色素に作用する美白クリームを使おう

 

しっかりと保湿をして皮膚の新陳代謝を正常に戻しつつ、蓄積してしまったメラニン色素に直接作用する成分を含んだクリームでケアをしましょう。

 

メラニン色素に直接作用する成分でお勧めなのが、ビタミンC誘導体とハイドロキノンです。

 

どちらもメラニン色素が新たに出来るのをブロックしてくれて、出来たシミを元の肌の色に戻してくれる働きもしてくれます。そして、ターンオーバーのサイクルを早くしようとする働きもあるので、メラニン色素の排出にも一役かってくれる成分なのです。

 

ビタミンC誘導体とハイドロキノンの違いですが、作用が強いのがハイドロキノンの方になります。

 

どちらもシミを元の色に戻す働きをしてくれるのですが、ビタミンC誘導体は緩やかにシミの色を元に戻していき、ハイドロキノンは早くシミの色を元に戻そうとする力を持っています。

 

なら、早くシミなんて消えてくれた方が良いのだから、ハイドロキノンを使えばいいのねと思いがちですが、作用が強いということは副作用も強いということになります。

 

敏感肌の人にとっては、ハイドロキノンに刺激を感じてしまうこともあるので、敏感肌だから心配だという方は、まずはビタミンC誘導体を含んだクリームを試してみるのが良いかもしれませんね。

 

ハイドロキノンは刺激が強いと言っても、皮膚科を受診してシミを消したい場合には、濃度5%のハイドロキノンクリームが処方されます。これに対し、市販のものは濃度1〜4%までで販売されていて、厚生労働省が推奨する副作用を抑えて使用できる濃度は2%以下とされているので、濃度2%以下配合の商品であれば試してみても良いですね。

 

ハイドロキノン商品を選ぶ時に、もう一つ加えて欲しいポイントがあります。それが「安定型ハイドロキノンを使用している」と明記してあるものです。安定型ハイドロキノンは副作用が起きにくいように改良して作られた成分なので、より安心してハイドロキノン商品を使ってもらえるようになっています。

 

 

気になる虫刺されの跡を早く消したい!という場合は、しっかり保湿で肌を健やかな状態に戻しつつ、出来てしまったメラニン色素を薄くしていく成分の力を借りてケアしていきましょう。